学びがいっぱいの実践講座でした。
午前は張替恵子さんの特別講演。
午後からは模擬おはなし会、グループワーク、紙芝居など盛りだくさんの内容でした。
簡単ですが、当日の様子や私の気づきなどを報告します。
張替恵子さんの特別講演
いろいろなお話と実際の読み聞かせを聞きましたが、ほんとうに素晴らしかったです。
言葉によって声色の使い分けを感じることができ、単語にも表情があるんだと改めて勉強になりました。
当日、張替さんが読まれた絵本の一部を紹介します。
『三びきのやぎのがらがらどん』では、お話のスタイルについての解説がありました。最初のページで、場所や登場人物などが説明され、次にトロルが出て来て展開があり、そして、やぎたちが順番に渡っていくという、「幹だけのお話」という説明でした。この絵本は物語の基本中の基本だというわけですね。
『くまのビーディーくん』は白黒絵本についての解説でした。大人になってからこの本を探しにきた青年が「おかしいなあ、自分が見た絵本はカラーだった」と言うエピソードがあるそうですが、白黒絵本でも語りやストーリーが素晴らしいと、子どもはカラーのイマジネーションを持つんですね。
読み聞かせだけではなく、語りもありました。
この本より「三びきの子ぶた」の語りがありました。私たちがよく知っているのは誰も食べられない「三びきの子ぶた」ですが、今回の語りでは1番目と2番目の子ぶたは食べられてしまい、3番目の子ぶたはおおかみをぐつぐつと煮て食べてしまうお話でした。
解説によると、この話は発達段階を表わしており、1番目と2番目は未熟で、3番目になってから賢さなどを会得する人間の成長を表わしているそうです。
なお、おおかみのような悪いやつは食べられてしまわないと、子どもはいつまでも「おおかみはどこかにいるんだよね」とこわがってしまうそうです。
本当の昔話を聞かせることの大事さを知りました。
模擬おはなし会
午後からはJPIC読書アドバイザーの工藤輝子さんによる模擬おはなし会がありました。
冬のおはなし会の参考になればということで、選書されていました。
読まれた本の一部を紹介します。
工藤さんは宮崎県の方らしく、読み聞かせにも独特のイントネーションがありました。普段、なるべく標準語で読み聞かせをしようと考えていた私には新鮮でした。
紙芝居講座
模擬おはなし会のあとは、2グループに分かれて、紙芝居の講演とグループワークがありました。
紙芝居は紙芝居舞台が重要で、扉が物語のはじまりと終わりを伝える大切なアイテムなようです。
紙芝居にも挑戦してみたいけど、ちょっと紙芝居舞台は高いですね...
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グループワーク
参加者5~6人が一つのグループになって、いろいろな本の紹介をしながら、グループで1冊を推薦します。自分の校区の近場で活動されている方ともお話ができて、とても楽しかったです。
今回、各グループから推薦された絵本の一部を紹介します。
イラストレーターの方の絵本だそうです。推薦された方は絵の素晴らしさを強調されていました。
科学・写真絵本です。雪の少ない地方の子どもたちにはおどろきの雪や氷の形の写真がたくさんあります。
タイトルからわかるように、ユニークな絵本です。最後にぱんつさんの世界の大きさがわかるようになっています。
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以前、司書の先生からも紹介があった本。最後まで読んでひっくり返すとまた新しい絵に見えるという不思議な絵本です。
10時15分から16時までというかなりの長丁場でしたが、学ぶことが多かったです。同じおはなしを聞くことで、「体験を共有できる」ということもわかってとても楽しかったですね。また同じような機会があれば、ぜひ参加してみたいと思います。