おすすめ度 ★★★★☆
読み聞かせ時間 約6分
あらすじ
きつねは氷でできた宮殿に住んでいて、うさぎは木の皮でできた家に住んでいました。
きつねはうさぎの家を見て「きたない家だこと。私の家は氷の宮殿なのさ」と言いますが、春がきて、氷の宮殿は溶けてしまいました。
そこできつねはうさぎの家に入り込み、うさぎを追い出し、入れてくれません。
うさぎが野原で泣いていると...
ロシアの昔話です。
きつねが狡賢く、うさぎが弱々しいのは、いかにも型通りといった感じで、昔話らしい絵本です。そのあとに出てくる動物たちは、ちょっと昔話の型から外れているものもありますが...
繰り返しの手法と最後のどんでん返しは、時代劇のような安心感があります。昔話はこうでなくてはね!
なぜか子供たちのツボにハマったようで、読み進めるにつれて笑いが起こってきました。
大人からすると、笑うほどのお話ではないのですが、これが昔話の力というものでしょうか...?
絵も個性的で面白いので、そこにもハマったのかもしれません。
5年生に読みましたが、低学年でも大丈夫という自信はあります。たぶん中学生でも面白がってもらえるのではないでしょうか。
学年を問わずに読み聞かせられるのは、やはり昔話ならではですね。