Small Moon のおはなし会ラボ

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新型コロナウイルスで...

新型コロナウイルスのため、年度末に突然の活動休止。そして現在に至るまで再開の目処は立っていません。
1年生の最後の読み聞かせは「ジャックと豆の木」のエプロンシアターをするつもりで準備していました。
しばらくは読み聞かせ絵本のブログも更新できそうにないので、エプロンシアター用に作成した台本を公開します。(朝にする前提で作成しています)

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(前説)
今日は「ジャックと豆の木」のエプロンシアターをします。
あれ、まだジャックは眠ってるみたい。
みんな、ジャック!って呼んで起こしてあげて。
せーの。

児童「ジャックー!」
ジャック(以下、J)「おはよう、みんな。朝からとっても元気だね。ぼくはジャック。お母さんと雌牛のメンディーと一緒に暮らしているよ」
おかあさん(以下、M)「おはよう、ジャック。いったい誰と話してるの?」
J「誰って、ここにいるみんなだよ」
M「みんなって……。誰もいないじゃないの」
J「あーっ、お母さんにはみんなが見えないみたい。みんな、お母さんに見つからないように、お話が終わるまで静かにしててね」
M「まだおかしなことを言ってるねえ。いいから早くメンディーのお乳を搾ってきてちょうだい」
J「うん。わかった」
J「おはよう、メンディー」
雌牛「モォーッ」
J「今日もいっぱいお乳を出してね。……あれ、あれれれ。お母さん、お母さーん」
M「どうしたの、ジャック」
J「あのね、メンディーがお乳をださないんだよ」
M「ああ、あの牛ももう年だからねえ。仕方がない。ジャックや、町の市場へ行って、メンディーを売ってきてちょうだい」
J「うん、わかった。行ってきまーす」
ナレーション(以下、N)「こうしてジャックはメンディーを連れて、町の市場へ向かいました」
N「途中でおじいさんに会いました」
おじいさん(以下、G)「ぼうや、その牛を連れて、どこへ行くんじゃな?」
J「うん、あのね、この牛を売りに町の市場へ行くんだよ」
G「そうかい。ぼうや、その牛とこの豆を取り替えてくれんかのう」
J「ええっ?豆と……?」
N「その豆はとってもきれいな豆でした。ジャックは豆が欲しくなってしまいました」
J「うん、いいよ、おじいさん。その豆とこの牛を取り替えっこしよう」
G「ありがとう、ぼうや。その豆はふしぎな豆じゃ。きっとお前さんにいいことが起こるじゃろうよ」
J「うん、ありがとう、おじいさん。さようなら」
G「はい、さようなら」
J「ただいまー」
M「おかえり、ジャック。メンディーは売れたかい?」
J「ううん、豆と交換したんだ。ほら見て。とってもきれいな豆だよ」
M「なんだって。たったこれっぽっちの豆と……。こんな豆、なんの役に立つって言うんだい。えいっ!」
N「お母さんは怒って、窓から豆を投げ捨ててしまいました」
M「今日はもう食べる物はないよ。さっさと寝てしまいましょう」
N「ジャックとお母さんはお腹が空いたまま眠りました」
その夜のこと、ふしぎな豆から芽が出て、ニョキ、ニョキ、ニョキニョキニョキニョキ……。大きな木になりました。
次の朝、目をさましたジャックはびっくり。庭には大きな豆の木が!」
J「わーっ!こんなに大きな豆の木が生えてる!よーし、登ってみよう。よいしょ、よいしょ」
N「ジャックは豆の木を登りました。どんどんどんどん登っていくと、雲の上まで届きました。そこには大きな家がありました。ジャックがそーっとのぞいてみると、中には大男が住んでいました」
大男(以下、O)「あああ、腹が減った。何か食うか」
N「大男はごちそうをむしゃむしゃ食べて、お酒をガブガブ飲みました」
O「ああ、腹一杯になった。よーし、次はにわとりに卵を産ませよう。おい、にわとり、卵を産め。さっさと産め!」
にわとり「コケーコッコッコッ、コケッ」
N「にわとりは金の卵を産みました。それを見ていたジャックは」
J「あっ、あれはお父さんが持っていた宝のにわとりだ。あの大男が盗んだんだな。よーし、取り返してやるぞ」
N「しばらくすると、大男はグォー、グォーといびきをかいて、眠ってしまいました」
J「よーし、いまだ!」
N「ジャックはにわとりを抱えると、豆の木を下りました。ところが途中でにわとりが」
にわとり「コケコッコー」
N「と鳴いたものですから、たいへん。大男は目を覚ましてしまいました」
O「おっ、にわとりがいないぞ。あっ、あの小僧が持っていきやがったな。おい、小僧、まてー!」
N「大男が豆の木を下り始めました。ジャックは急いで家に入り、斧を持ち出してきて、豆の木を切ります」
J「えいっ、えいっ、えいーっ!」
N「メリメリッ、ズドーン」
O「ぎゃあああああああ」
N「大男は豆の木もろともまっさかさま。地面に打ち付けられて死んでしまいました。こうしてジャックとお母さんは宝のにわとりと一緒にいつまでも幸せに暮らしました。おしまい」