これまでに何度か参加したおはなし会の勉強会で学んだことや、自分の経験などから、どんな読み聞かせをしたらいいかのヒントを記しておきます。
目次
ゆっくり読む
とにかくゆっくり読むことが最大のポイントだと思います。
いつもよりゆっくりすぎるかな、というくらいのテンポが良いでしょう。
ページをめくった直後は、子どもたちに絵を見せるために少し時間を置きます。
本の内容によっては「この単語は強調したい」という場面が出てきます。その前後は少し間をあけたりします。
とにかく、時間を取りすぎるかなと思うくらいに、ゆっくり読んで、間もしっかりとります。
絵がしっかり見えるようにする
教室で読み場合には1対複数人になります。すべての子どもが見えるような位置に本を持ち、「見えない!」という子どもが出た場合には、少し高めに本を持ちます。
科学絵本などで答えを聞く場合には、子ども全員に本が見えるように、本を動かして全員が見えるようにします。
読み方は内容次第
「淡々と読まないと内容が子どもたちに伝わらない」と言われることもありますが、これまで私が参加した勉強会の講師のみなさんは、声色を変えたり、緩急をつけたりして、総じて“演じて”読んでいらっしゃいました。
無理をして演じる必要はないですが、楽しいときやハラハラドキドキする場面に淡々と読んでしまっては、内容が伝わらないと思います。
楽しい本は楽しく、驚きのある本は驚きが伝わるように、読み聞かせをしています。
大人の男の人はちょっと低い声で読んだり、ネズミなどの小動物は高い声で読んだり、登場人物によっても多少、声色を変えていますが、プロの俳優さんではないので、できる範囲でやっています。
無理に淡々と読む必要もないし、大げさに演じることもないですが、本の内容が子どもたちに伝わるように心がけて読んでいます。
正解は子どもたちが教えてくれる
ある勉強会で聞いたお話ですが、人前に出るのが苦手なお母さんが、けっして上手とは言えないけれど、一生懸命に読み聞かせをされたそうです。子どもたちは真剣に耳を傾けて、絵本の世界に没頭したと聞きました。
読み聞かせは上手下手ではなく、大人の姿から子どもたちが何かを学びとる絶好の機会でもあると思いました。
基本的に読み聞かせに正解はなく、「みんなちがってみんないい」です。
読み手の個性の違いがあるから、いろんなバリエーションがあって、子どもたちもいろいろな世界に触れられると思います。
ただ一つ正解があるとしたら、子どもたちの聞く姿が教えてくれると私は考えています。読み聞かせを続けていくうちに、だんだんとわかってきます。
絵本に集中して意見を言う子がいるときもあれば、本に集中して静まりかえるときもあります。読んでいる本に子どもたちが心を動かしてくれる瞬間、「これでいいんだ」と思います。それが私にとっての読み聞かせの正解なのです。
みなさんの正解もぜひ教えてください。
このほかにも読み聞かせるとき「こんなところに気を付けたらいいよ!」というご意見があれば、ぜひ教えてくださいね!
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