Small Moon のおはなし会ラボ

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読み聞かせ絵本 『おしっこちょっぴりもれたろう』

おすすめ度 ★★★★☆
読み聞かせ時間 約6分
あらすじ

いつもパンツにおしっこがちょっぴりもれてしまうもれたろうくん。
お母さんに見つかると怒られちゃうから、冒険に出かけます。
自分と同じもれたろうがいないかなあと探しまわりますが……。

 

この本をバッグから出したとたん、子どもたちが「あ、知ってる!」「これ、面白いよね」と言っていました。
だれもが様々なことに悩んでいるのがこの絵本のテーマで、ある意味、哲学っぽいですが、ヨシタケさんらしいユーモアに包まれた一冊です。
特に「空はこんなに青いのに〜」のページは秀逸。子どもたちも一緒に声に出していました。
真面目な読者には怒られそうですが、新美南吉の『でんでんむしのかなしみ』を思い出しました。
誰もが悲しみを背負っていることに気づき、一人でその悲しみを受け止めなければならないというのが『でんでんむしのかなしみ』なら、『おしっこちょっぴりもれたろう』は誰もが困ったことを抱えている、ということに気付かせてくれる絵本です。そして、最後には自分と同じ困難を抱えている人がいて、自分の気持を理解してくれる、というハッピーエンドで終わっているところがとてもいいなあと思うのです。
子どもたちのウケも上々なので、本当なら★5つにしたいのですが、惜しいのは本のサイズ。読み聞かせにはちょっと小さいのですよ。
ということで★は4つにしましたが、出版社のPHP研究所さん!A4変形判での販売を検討していただけないかな〜。

 

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