親子の読み聞かせで、向かない絵本はないと思うのですが、教室などで大人数を相手に読み聞かせる場合には、向かない絵本はあります。
しかも、たいていの場合、読み聞かせ時間に制限があるので、その点も考慮したほうが良いでしょう。
これまで私が読んできたり、人から話を聞いたりして、読み聞かせに向かない本について書いてみます。
絵が小さすぎる
教室で大人数を相手に読み聞かせをするので、あまりにも絵が小さいものは、子どもたちが見えない場合があります。
特に小さい絵を焦点にした物語は、「どこ?」という感じになって、お話を十分に楽しめないようです。
絵と物語の内容があっていない
「そんなことってあるの?」と思われるかもしれませんが、泣いているシーンで、笑っている絵になっている、というようなことではないんです。
私が勉強会で聞いた例では、昔話に出てくる鬼が可愛すぎて、物語にリアリティがなくなるということでした。
やはり、退治される鬼は鬼らしい絵でないと、子どもたちに物語のメッセージが伝わらないようです。
あまりにも長すぎる
長いお話でも内容がいい絵本はたくさんあります。
けれど、特に低学年の子どもたちはそんなに集中力は持ちません。
一対一の読み聞かせならともかく、子どもの集中力は異なるので、大勢を相手にする場合は、短い絵本を何冊か読むほうがいいと思います。
何度か繰り返して読み聞かせを続けていけば、だんだんと適したボリュームがわかってきます。
その上で、長いお話でも大丈夫と判断してから、チャレンジしてみると良いでしょう。
ただ、高学年の場合は、続きものの触りを読んで、そのあとは子どもたち自身に読むことを勧めるのもアリだと思います。
読み聞かせに向かないようで大丈夫な絵本
逆に「読み聞かせに向かないのでは?」と思い込んでいたものが、勉強会で「これでもいいのか!」と思ったものがあります。
それは 仕掛け絵本 です。
仕掛け絵本って、子ども自身が動かして楽しむものだという固定観念がありましたが、意外にも動いているのを見ているだけでも楽しんでいました。
仕掛け絵本は読むところがなかったり、あったりしても短いものが多いので、隙間時間を埋めるのには適しています。
いかがでしたでしょうか?
少しでも参考にしていただくと嬉しいです。